採用が経営を変えた瞬間 代表取締役社長 高倉 潤氏

未来に応援される住環境づくりで
資産価値の落ちない住宅を提供。

西日本グッドパートナー株式会社 / 代表取締役社長 高倉 潤

Vol.2

西日本グッドパートナー株式会社
代表取締役社長 高倉 潤

工学院大学大学院 工学研究科 建築学専攻 修士課程卒業後、2015年4月西日本グッドパートナー株式会社入社、2017年取締役副社長を経て、2021年5月、代表取締役社長就任。
※所属・役職等は取材時点のものとなります。

更新日:2021年8月18日

未来の世代に引き継げる、その世代から応援されるような価値のある良質な住環境をつくり続けたい。

働き方やライフスタイル、環境の変化など、住まいに求められることは、ますます多様化しています。その一方で耐震性、断熱性、省エネ性といった安全・経済面の変わらない価値も重視されています。私たちはそのような本質を土台にデザインを切り口にした住環境を提供する会社です。新築住宅事業・特殊建築事業・賃貸管理事業・ストック事業・リロケーション事業などに取り組み、住まいに関してトータルな提案を行っています。1973年、大分県内で唯一の賃貸物件の一括借り上げ会社として創業し、2003年に「西日本グッドパートナー株式会社」へ社名変更し、現在に至ります。

新築住宅事業では、2階建て以下の木造住宅には通常行われない構造計算を全棟に実施し、耐震等級3・耐風等級2の最高性能を標準採用しています。さらに断熱性能と健康への配慮を怠らずに、資産価値の高い住宅を提案しています。耐震性と省エネ性能、そしてデザインに優れた注文住宅、分譲住宅が当社のコア事業。そのほか、店舗や中·大規模木造施設などの設計から施工までを自社で手掛けています。九州でもパイオニアとして開始した北米型ツーバイフォーに加え、耐震性に優れたSE構法を導入し、安心・安全な住まいを提供しています。

さらに、高いデザイン性と住宅性能で人気の「無印良品の家」の施工販売を手掛け、県内全域で展開。豊富な経験と実績、優れた企画提案力や情報力をベースに理想の住まいを追求しています。大分駅近くに本社を構え、『トキハわさだタウン』前に常設展示場を備えた大分店のほか、中津店、豊後高田店など県内全域で事業を展開、2015年には福岡支店を開設し福岡エリアもカバーしています。

「資産価値の落ちない、くらしつづける価値のある家づくり」という想いを大切にしています。

私たちは、住宅建築に関する高い専門性と、独自の不動産運営・サービス企業として、事業に共感していただくお客様と共に環境に配慮した、健康でサスティナブルな住環境づくりで社会に貢献したいと考えています。

これまで日本では、親がローンを組んで建てた住宅に20~30年住んだとしても、成長した子供たちはその家に住みたがらず、新しい家を建てることが多いのです。それは今までの住宅が、耐震性や断熱性能、間取りの可変性を考慮せずに作られたから。そうではなく、例えば50年、100年と長持ちする住宅を建てて、その価値を残したまま次世代に渡したり売却できたりする、ストックとしての価値が残る、そんな資産価値の高い家を提案していきたいのです。

何のためにこの仕事をするのか?西日本グッドパートナーの介在価値は?

副社長に就任してからも「何のためにこの仕事をするのか?」を社員と共に話し合ってきました。資産価値のある建物、長持ちする建物、住みやすい建物…など、私たちの存在意義が共通認識として明確になってきています。全棟構造計算を実施するのもお客様に真の安全・安心をお届けするためなのです。経営的にはコスト高になりますが、透明性やお客様からの信頼に繋がると同時に、社員一人ひとりが会社や仕事に対して誇りを感じてくれるようになったと実感しています。

お客様は私たちを選ぶ権利がありますが、私たちもお客様を選ぶ権利があると思っています。我々の営業スタッフは、初回プレゼンテーション時に、構造や断熱・パッシングデザインの事を説明します。設計も光熱費の計算から間取りの理由説明など、私たちの考え方をしっかりお伝えできるようになりました。ここに共感いただいたお客様が、私たちのお客様。同じ価値観を共有することができなければ、家づくりから、アフターフォローまでの長いお付き合いができるとは思えません。このような取り組みが定着し、お客様からの紹介も多く業績は好調。WEBサイトの充実はもちろん、SNSやブログ更新により年間約600名の新規集客を実現しています。また「完成見学会」「入居者宅見学会」「建築現場の構造見学会」を毎月必ず実施し続けることで、私たちの家づくりに対する考え方をご理解いただけるファンが増えていると感じています。前期は着工戸数が86棟でしたが、今期100棟を超える予定です。

多様性を受け入れる柔軟な発想をもつ。

2015年に2名でスタートした福岡支店も、現在は16人。福岡ではリノベーション事業からスタートし、現在では特殊建設事業(RC造の共同住宅や木造の共同住宅、大規模な木造非住宅建築など)に注力しています。福岡ではミニコンストラクターを目指す戦略がうまくいき、紹介による受注が増えています。大分・福岡ともに採用は積極的に行っていますが、有資格者の採用ですので苦戦はしています。現在は対象を拡げ、建築施工管理の経験者であれば60歳以上も歓迎ですし、建築系の学校を卒業したけれども異業種で働かれていた未経験の方も受け入れています。事業部ごと異なりますが「キャリアコース」と「プロフェッショナルコース」を選べたり、正社員採用にこだわらず、現場ごとの契約もありかなと考えています。

私は、面接時に「何をやりたいですか?将来、何になりたいですか?」と必ず質問します。人によって働く価値観が違いますよね。これから、企業と個人はより対等な関係になっていくと思うんです。個人があって、家族があって、会社があるので、個人の満足がないことには会社の満足は得られませんから。そこを1番大事にしたいと考えています。大前提として企業理念はあるものの、事業ごとに特性も違うわけだから「組織として、こうなければならない…」みたいな堅苦しいことはあまり考えていません。

私自身もUターン組。一緒に大分を盛り上げましょう。

私の出身は豊後高田市で、東京の大学で建築を学びました。特に、環境に順応した集落の研究や、サスティナブルな建築、エコシステムについて学んでいました。育った環境からか、小学校6年生の頃の文集には一級建築士になりたいと書いていましたね(笑)。父親(現会長)が創業した当時、私は大学院に在籍中でドイツに短期留学していました。生まれてからずっと家業を継ぐことは考えていませんでしたが、徐々に何か手伝えるんじゃないかと、建築の勉強はもちろん、ECサイトの構築やプログラミング、写真撮影など、家業に戻った時に必要となるであろう知識は大学院の時に習得しました。

大学院卒業後は東京で数年修行した後に、建築設計事務所を共同経営し、内装や住宅の設計をしていました。2015年位から東京と大分を行き来し、17年12月に家族で大分へUターン。個人的には、東京の風土があまり好きではなく、子育ては大分でしたいと思っていたので、2人目の子供ができたタイミングで戻ってきました。仕事の質は全く変わらない、むしろ限られたマーケットの中だからこそ、輝けるし、ワークライフバランスを大切にしながら、「何のために仕事するのか?」をより考えていけるのだと思います。

大分の魅力は、ふとした時に美しいと思える風景があることだと思っています。当社の事業やリソースで、どうやって大分に貢献できるかなということは常に考えていますね。リロケーション事業は、その一つ。私たちの事業の組み合わせによる、付加価値創造の事業です。魅力ある大分県のポテンシャルを活かし、ホテル、ワーケーションや本社移転などの「人の移動」を前提としたサービスと建築の開発にも取り組みたいと考えています。

編集後記

とてもスマートで想いを大切にされている社長です。大分で働くからこそ、ワークライフバランスを大切にしながら、「何のために仕事するのか?」をより考えていけるのだと…。確かに、地方で働いていると、不思議と目の前の仕事だけじゃなく、「地域を良くしたい」と思えるようになりますね。別府のホテル「塒(ねぐら)」の経営をされていたのは驚きでした。実は私、こちらのコンセプトに共感していて、面白いなあと思ってたのです。インタビューの最後のメッセージにあるように、魅力ある大分県のポテンシャルを活かし、「人の移動」を前提としたサービスと建築の開発にも取り組みたい…。是非ご一緒し、大分へのUIターン移住を加速させたいです。

文:リージョナルスタイル認定チーフコンサルタント 桝永 健夫

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