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大分発スタートアップ、西日本FHグループの総合力を武器にDX支援で躍進。

イジゲングループ株式会社
代表取締役CEO 鶴岡 英明

更新日:2024年5月29日

大分県大分市出身。大分大学工学部を中退後、東京のSIerやITベンチャーでエンジニアとして活躍。2011年の東日本大震災を機に九州にUターン。株式会社アラタナ(福岡支社)、株式会社モアモスト(大分)を経て2013年11月にイジゲン株式会社を設立。2020年イジゲングループ株式会社として新たなスタートをきり、2022年西日本フィナンシャルホールディングス(西日本FH)グループとなる。
※所属や役職、記事内の内容は取材時点のものです。

多様な課題にワンストップでサービスを提供していくためにイジゲングループを設立。

東京・福岡・大分でエンジニアとして様々なプロジェクトでスキルを磨き、2013年に立ち上げたのが弊社の前身となるイジゲンです。最初は受託開発なども手がけながら、「自社プロダクトで新しい価値を創造したい」との想いから、ラボ的に新しい技術を使ったプロダクト開発に着手しました。

2014年には、アプリをインストールしたユーザーが加盟店に来店するだけでポイントがたまる「AIRPO(エアポ)」をリリース。その後も お店の会員権を取引できる「SPOTSALE(スポットセール)」、 様々な店舗の定額サービスを手軽に購入できる「always(オールウェイズ)」など、O2O(Online to Offline)を軸に10個以上のデジタルプロダクトを開発。

そして2020年、企業の多様な課題にテクノロジーを組み込みながらワンストップでサービスを提供していこうとイジゲングループを設立しました。2021年には、学校に販路を持つ福岡の弁当製造業者さんとジョイントベンチャーを立ち上げ、「PECOFREE(ペコフリー)」をリリース。

これは学校やオフィス・学童などで利用されるお弁当をスマホで簡単に予約・注文できるモバイルオーダサービスで、西日本フィナンシャルホールディングス主催・第1回『OPEN INNOVATION HUB2020』最優秀賞ほか多くの賞をいただき、500件以上の導入実績をあげています。

西日本FHグループの一員として企業の経営参謀的ポジションへ。

大分・九州に密着し、地域や企業の課題に対して新しい技術・テクノロジーを融合させ、解決に導いていく。システムやアプリを開発・導入して終わるのでなく、結果を検証・改善しながら伴走し、企業と一緒になって取り組み、新たなシナジーを生み出す。

そんな当社ならではのDX支援/経営支援に取り組む中で、時を同じくして西日本フィナンシャルホールディングス(西日本FH)グループの西日本シティ銀行が「DX共創」に取り組んでおり、PECOFREEの受賞などのきっかけもあって協業がスタートしました。

西日本シティ銀行のお取引先企業を紹介され、様々な課題を抱える企業に最適なDX支援と伴走支援を提案したところ、半年の間で続々と受注が決まり、成果をあげていきました。

そして2022年12月、中小企業へのDX伴走支援(総合的な経営支援)を担うべく、M&Aにより西日本FHグループの一員となります。これは当社にとって大きな武器となりました。西日本シティ銀行の取引先を紹介してもらえるので営業コストの削減になるのはもちろん、地域からの圧倒的な信頼につながっています。

2024年5月「総合的な経営支援」を主軸に次なるフェーズへ。

中小企業からいただく「DX化したい」というご依頼。お話を伺うと「何かをしないといけないけど、何をしたらいいかわからない」というケースが実はほとんどです。そんな状態でシステムや仕組みだけを導入しても意味がありません。企業の課題を抽出、解決し、経営を向上させていくこと、これこそが真の支援といえるでしょう。

そこで、2024年5月より企業の経営資源のポテンシャルを最大化する総合的な経営支援をメイン事業に大きく舵を切り、新たに「ポテンシャルクラウド」というプロダクトをスタートさせます。

経営支援の流れとしては、「DX化したい」と相談をいただいた企業に、「企業の診断書」を作成していきます。まずは企業目標に対し、課題を探ります。例えば対顧客満足度、営業力、組織対社員、働き甲斐はどうなのかなど、あらゆる側面から可視化します。

感覚値ではなく、定量的に評価・分析することで、課題の抽出と共に未来に向けたポテンシャルがどのくらいあるかを数値化。これが「企業の診断書」です。その結果をもとに、組織改革、人材の採用、商品力の向上、営業力の向上、社内制度や福利厚生の改善改革等の課題をどう解決していくのか具体案をご提案し、伴走していきます。

その企業内でできること・できないことも見極め、必要に応じて人事コンサルタントや人材紹介などHR系専門企業、福利厚生代行サービス企業、システム開発会社を、最適アサインします。そして成果を定点観測し、定期的に診断を行いながら、お客様側に立って切れ目なく変革のお手伝いを続け、経営の向上を図ります。

現在は当社が中心となって西日本シティ銀行と一緒にこの取り組みを動かしていますが、明確に数値化された企業の診断書は今後データベース化し、自動化していきます。顧客の課題に最適なパートナーとマッチングするAIソリューションも併せて開発しているところです。

最終的には銀行員だけで「DX伴走支援」を完結できる仕組みとなります。厚みを増し続けるデータは企業提携やM&Aにも活用できますから、顧客企業にとっても銀行にとっても無限にチャンスを広げていけるでしょう。

全国の地銀で顧客企業のDX支援や伴走型の経営支援は、いま最も取り組みたい課題です。その中で「福岡の金融機関が大分のスタートアップをM&A!」と私たちの取り組みがメディアに取り上げられたことで、全国の地銀から問合せや相談を続々といただいています。

当面は、西日本シティ銀行が顧客を持つ九州エリアでこの事業を確立していきますが、近い将来、全国へと展開していくでしょう。

「あらゆる人がチャレンジできる世界をつくる」その思いがいよいよ形に。

もともと「地域に深く入り込み、貢献したい」という想いで地域のお客様のシステム開発を手がけてきました。でもそれは特定の人を対象としたプロダクトでしかありませんでした。

もっと広く、誰もが使えて、それによって誰もがチャレンジできる、そんな仕組みを生み出したい。チャレンジャーが増えれば増えた分だけ、より世の中が豊かになれる可能性がある。だからあらゆる人を対象にしたソリューションをやっていかなければと感じています。

地方の中小企業支援にフォーカスしたのもそのためです。ポテンシャルを持った地方の企業がチャレンジできれば世の中が豊かになっていきますから。そんな想いを整理し、たどり着いたのがこの「総合的な経営支援」です。

ですが、これもあくまで一つの手段です。豊かさというのは人によって違いますから「あらゆる人がチャレンジできる世界をつくる」というビジョンを掲げ、それを実現するための手段や仕組みをつくっていきます。

例えばスタートアップのためのファンド。ポテンシャルを持った企業があり、それを支援するというのは既に皆さんやっていることですが、支援に対してお金が伴っているかというと難しいところがある。

だから組織的な投資をしていける「ファンドに出資するためのファンド」をつくりたい。自分たちも経験してきたことですが、資金面で行き詰った時に出資してもらったからこそチャレンジできたことがたくさんあります。

「あらゆる人がチャレンジできる世界をつくる」ための仕組みや手段をもっともっと創造していきます。

「イジゲングループを踏み台に」そのくらいの思いで取り組んでほしい。

DX伴走支援が急拡大する中で、多種多様な経営課題に対応していくため、あらゆるプロフェッショナル人材を揃えていきたいと考えています。

人事コンサルタント経験者、M&A経験者、ファイナンスに強い方や金融経験者、営業力に長けた方、経営企画経験者、企業価値が図れる方、ブランディング経験者、もちろんITエンジニアまで、なにかの分野を極めてきた方にぜひ来ていただきたいですね。

そして「あらゆる人がチャレンジできる世界をつくる」このビジョンに共感し、顧客の立場になって考え、行動できる方。決められたものしか提案できないことに納得できない、もっと顧客のためになることを創造したい方がいいですね。

「イジゲングループを踏み台にしてもっと上を目指してやる!」そのくらいの気概のある方、大歓迎です。西日本FHグループの安定基盤の上で、信頼関係も築かれている顧客企業の経営を支援し、ポテンシャルを伸ばしていく。手応えは大きいはずです。

いまは企業を中心にサービスを提供していますが、この仕組みは様々なジャンルで展開できます。既に相談も来ていますが、今後はスポーツチームなどへの伴走支援も手がけていきたいと考えています。可能性は無限。新たな仲間とのチャレンジを楽しみにしています。

編集後記

コンサルタント
今井 寛子

「こんなものがあったら、人も企業も世の中も豊かになる」とテクノロジーを使ってこれまでになかったサービスを次々生み出してきた鶴岡社長。その発想・スピード・バイタリティには感服しました。

西日本FHグループとなってからは、さらにパワーアップ。DX化にとどまらない総合的な経営支援プロダクトによる日本の中小企業の成長と進化、九州の活性化が楽しみです。

多彩なプロフェッショナル人材を揃えていきたいとのことでしたが、イジゲングループはベンチャーでありながら西日本FHグループという安定したスタートアップ。盤石な基盤の上で“攻め”のチャレンジができる、これからがさらに期待される会社です。

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