2023.09.14
別府市ユニークな教育制度「たびスタ休暇」(小中学生対象)を導入
こんにちは。リージョナルキャリア大分のコンサルタント、桝永です。
大分県別府市は2023年9月から、市内の小中学生を対象に「たびスタ休暇」を導入しました。
これはが小中学生の子どもが平日に家族旅行をする際、3日間に限って欠席扱いしない、という、全国にも類を見ない、大変ユニークな制度です。
転職相談でもよく「家族との時間を確保したい」などの理由からU・Iターン転職を検討される方も多くいらっしゃいます。この休暇制度が有効に活用されると、思い描いていた理想の暮らしのひとつが実現できるのではないでしょうか。
たびスタ休暇とは
この休暇制度は、市内の小・中学生を対象に「旅」と「学習(study)」を組み合わせたもので、別府市発の独自のものです。
平日の家族旅行を推奨することで、旅育の推進と平日や閑散期の観光需要のシフトによる地域経済の活性化繋がることを目的とされています。校外活動として欠席扱いとはせずに「出席停止等」と同じ扱いとなります。
【たびスタ休暇】
・対象:別府市立 小・中学校の児童
・申請方法:取得日の5日前までに学校へ申請
・休暇上限:年度内に3日まで取得可
・保護者等と市外に旅行する場合に取得可
・休暇中で受けられない授業は、家庭自習でカバーし、補講はしない
導入の背景
国内有数の温泉地の別府市では、宿泊・飲食サービス業で働く人が第3次産業の中でも1割を占め、全国平均の約2倍となっています。
そのため、繁忙期である土日祝日や長期の休暇は保護者が仕事で、子どもと一緒に過ごす時間を確保できていないという家庭が少なくありません。
また旅行の需要が繁忙期に集中することによって、道路や公共個通機関が混雑したり、旅行費用が高騰したりと、地域や旅行者にも負担がかかっている状況です。
今回の取り組みは、平日の家族旅行を推奨することによる「旅育」の推進、また平日や閑散期への観光需要のシフトによる地域経済の活性化を目指したものです。
休暇のポイント
家族での旅行は子どもにとって脳の発達、コミュニケーション能力の向上、世界観の拡大、親子の絆の深まり、好奇心や学習能力の向上などが期待されています。こうした旅による成長を促す取り組みを「旅育」と呼びます。
机上ではできない、体験による学び。家族で一緒に過ごす時間の中でのこうした旅の体験は、ただ思い出作りになるだけではなく、子どもの貴重な成長の機会になるのではないでしょうか。
『じゃらん宿泊旅行調査 2023』でも総合満足度1位を獲得した大分県。それだけ、魅力的な観光スポットが多く点在しています。
県外への旅行ももちろん良いですが、改めて大分の魅力を知る(学ぶ)県内旅も良さそうです。
このような取り組みが今後、保護者の有休取得の推進や休み方改革にも繋がっていきそうです。
また愛知県でも、公立の小中学校を対象に、同様の制度を今年9月以降に順次導入予定のようです。別府市のこうした取り組みが、今後全国へ広がっていくといいですね。
▼ぜひ過去のブログもあわせてご覧ください。
じゃらん「都道府県魅力度ランキング2023」で大分県が総合満足度1位に!』|地域情報ブログ - U・Iターン転職ならリージョナルキャリア大分
【大分UIターン転職ブログVol.17】東京と大分の教育費の比較(中学・高校・専門学校・短大・大学)|地域情報ブログ - U・Iターン転職ならリージョナルキャリア大分
転職個別相談会情報
リージョナルキャリア大分では、大分での転職を考えられている方に向けて、平日(17:00~/18:30~/20:00~)と毎週土曜日は個別の転職相談会を実施しております。今すぐの転職ではない方や情報収集段階の方も多数ご相談いただいておりますので、お気軽にご参加ください。
<U・Iターン転職個別相談会>
大分出身のコンサルタントが、転職についてのご意向やご希望の求人をお聞きしながら、転職の成功に向けて適切な情報をご提供させていただきます。選考におけるポイントや面接対策などもお伝えいたします。
※個別面談(最大1時間)
キャリア相談・転職相談会|個別対応|完全無料|リージョナルキャリア大分